Studio Note

ある文具メーカーのEC受注を、自動化中

複数モールの受注取込から在庫連動まで、固有名と数値を伏せて学びだけ共有する匿名事例。

ネットショップの運営では、「売れたあと」の作業が意外と重くなります。

受注を確認する。商品情報を照合する。在庫表を見る。出荷指示を作る。必要ならメールや管理画面で通知する。ひとつひとつは小さな作業でも、毎日積み上がると、担当者の集中力を削っていきます。

この取り組みでは、ある文具メーカーのEC受注まわりを、現場の手順を崩さずに整理しています。クライアント固有名、具体的な数値、画面、再現手順の核心は出しません。ここでは、どこに詰まりがあり、どう考えて整えているかだけを共有します。

まず見たのは、ツールではなく作業の流れ

自動化というと、最初にツールやAPIの話になりがちです。

でも実際には、その前に見るべきものがあります。

  • どの画面を、誰が、いつ確認しているか
  • 同じ情報を、どこに何度入力しているか
  • 例外が起きたとき、どこで気づけるか
  • 判断が必要な作業と、機械的に処理できる作業が混ざっていないか

この整理をしないまま自動化すると、あとで止まります。便利になったように見えて、例外処理だけが人に戻ってきたり、担当者しか直せない仕組みになったりします。

目指しているのは、いきなり全自動ではない

今回の第一段階では、すべてを自動で流すことを目的にしていません。

まずは、次の状態を作ることを重視しています。

  • 受注データを見落としにくい
  • 商品情報や在庫の確認場所がわかる
  • 二重入力が減る
  • 例外が発生したとき、人がすぐ判断できる
  • 担当者が変わっても流れを追える

「人がやるべき判断」と「毎回同じ手順でよい作業」を分けるだけでも、運用はかなり軽くなります。

小さく整えるほど、あとから伸ばしやすい

受発注の自動化は、最初から大きく作り込むより、日々の作業に沿って小さく整えるほうがうまくいきます。

たとえば、CSVやスプレッドシートの扱いを先に整える。商品マスターの見方をそろえる。出荷前に確認すべき項目を明確にする。こうした地味な整理が、あとでAPI連携や管理画面連携を進めるときの土台になります。

クラハイトが見ているのは、単発のツール制作ではなく、運用が続く形です。

公開できる学び

この取り組みから、現時点で公開できる学びはシンプルです。

EC運営の負担は、ひとつの大きな問題というより、小さな確認・転記・判断待ちの積み重なりから生まれます。だからこそ、まずは作業を分解し、迷う場所を減らし、例外を見つけやすくすることが大事です。

全自動化は、その次でいい。

まずは「毎日迷わず回る」状態を作る。そこから、必要なところだけ自動化していく。この順番が、現場にも事業にも無理がないと考えています。

関連サービス: ネットショップ受発注自動化