Studio Note

Podcastの収録から公開まで、AIでほぼ自動化した

音声、書き起こし、記事、SNS投稿までの流れを自社番組で検証している取り組み。

Podcastは、収録して終わりではありません。

音声を整える。書き起こす。要点を抜き出す。記事にする。SNSに展開する。公開後にリンクを整理する。ひとつの回を外へ出すまでには、細かい作業がいくつもあります。

クラハイトでは、自社番組を使って、この流れをAIと自動化でどこまで軽くできるかを試しています。狙っているのは、作業を雑に省くことではありません。人が考えるべきところを残しながら、繰り返し作業を減らすことです。

まず減らしたかったのは、公開までの摩擦

Podcast運営で重くなるのは、収録そのものよりも、その後の処理です。

  • 音声ファイルを探す
  • 書き起こしを作る
  • 記事に使える見出しを拾う
  • SNS用の短い文に直す
  • 公開先ごとのリンクを整理する
  • 次回以降のために記録を残す

これらは毎回似ています。でも完全に同じではありません。だから、人が毎回全部やると重いし、機械に全部任せると雑になります。

この中間を作るのが、今回の実験です。

人が握る場所を先に決める

AIを入れるときに大事なのは、「どこまで任せるか」より先に、「どこは人が握るか」を決めることだと思っています。

たとえば、番組の主張、公開してよい情報、言い回しの温度感、誰に向けて出すか。ここは人が見るべきところです。

一方で、素材の整理、下書きの生成、形式ごとの変換、リンクやメタ情報の整形は、仕組みに任せやすい領域です。

この線引きを先に決めておくと、AIは便利な道具になります。逆に、線引きがないまま任せると、あとから確認する人が疲れます。

ひとつの収録を、複数の接点に変える

今の実験では、ひとつの収録から複数のアウトプットを作ることを前提にしています。

  • 音声として聴ける
  • 記事として読める
  • 走り書きとして温度感を残せる
  • SNSで短く共有できる
  • サイト内の関連サービスや実績につなげられる

これは、単に「使い回す」というより、ひとつの会話を事業の資産に変える作業です。

番組は楽しいコンテンツでありつつ、クラハイトが何を考え、何を試し、どんな運用を作れる会社なのかを伝える場所にもなります。

まだ全部を自動にしない

この取り組みでは、あえて完全自動公開にはしていません。

公開前には、人が目を通します。言い過ぎていないか。固有名や非公開情報が混ざっていないか。番組としての温度感が残っているか。読み物として雑になっていないか。

AIは速いですが、公開判断までは任せません。

クラハイトが作りたいのは、勝手に流れる仕組みではなく、止める場所がある仕組みです。

公開できる学び

Podcastの自動化は、メディア運営だけの話ではありません。

音声を議事録にする。商談メモを要点化する。社内の知見を記事にする。作業ログを次の改善に使う。こうした流れは、いろいろな業務に応用できます。

大事なのは、AIに全部任せることではなく、人が判断する場所を明確にしたうえで、繰り返し作業を減らすこと。

その設計ができると、発信も、業務改善も、少しずつ続けやすくなります。

関連サービス: メディア運営支援 / システム導入コンサルティング