MonotipsStation · #319

AIチラシをCanvaで編集可能にする裏技、居心地の悪さは成長痛

AIで作ったチラシをCanvaで編集可能にする実務フローと、あえて居心地の悪い場所に飛び込む成長の話です。

あらかわX
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AI活用・運用CanvaAI画像生成紙もの制作成長痛

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イントロダクション

収録日2026年7月6日、放送予定日7月8日のmonotips station 第319回。今回もあらかわとしばっちの実務ネタ2本立てです。

あらかわパートは、「AIで作ったチラシをCanvaで編集可能にするTIPS」。AI画像生成の弱点である「あとから直せない」問題を、ツールを組み合わせて解決する実演回です。しばっちの事務所を例にした架空のセミナーチラシを題材に、実際にデザインを作りながら紹介しました。

しばっちパートは、「あえて一番下っ端になれ、居心地が悪い場所にいることで成長するTIPS」。慣れた場所に留まるより、自分の実力が通用しない環境に飛び込む価値を語ります。

紙ものを自分で作りたい人にも、経営者コミュニティで気後れしている人にも、今日から使える視点をお届けします。


1. AIで作ったチラシをCanvaで編集可能にするTIPS

1-1. 紙ものデザインはAIに「丸投げ」できない

Web画像ならAIにある程度丸投げしても形になりますが、A4など日本特有の印刷規格が絡む紙ものは勝手が違い、何度やらせても思い通りに再現できないことが多いというのが、あらかわの実感です。今回は、この紙もの制作を実務レベルまで持っていけないか試行錯誤した内容を、しばっちに見てもらいながら実演しました。

1-2. Claude→ChatGPT/Gemini→Canvaの3段階フロー

実演では、しばっちの行政書士事務所が「個人事業主でも建設業許可は取れるのか」というテーマでセミナーを開くという架空の設定を題材にしました。開催日・会場・ターゲット(一人親方)をざっくり決めて、作業を始めます。

ポイント1: いきなり画像生成AIに頼まない

まず大事なのは、いきなりチラシ本体を作らせないことです。あらかわはまずClaudeに「デザイン用のプロンプトを作ってほしい」と依頼します。ターゲット、トーン、配色、見出しライン、モチーフ、避けたい表現などを整理した「発注書」を先に用意する形です。

ポイント2: ChatGPTとGeminiに同時に投げる

できあがったプロンプトを、そのままChatGPTとGeminiの両方に投げます。あらかわの感覚では、Claudeはデザインの構成づくりが得意な一方、画力ではChatGPTが一番、次にGeminiという位置づけです。1つのAIに賭けず、複数案を見比べていい方を選びます。

ポイント3: Canvaを英語表示に切り替える

気に入った画像はCanvaに取り込みます。ここからが今回のポイントで、Canvaの表示言語を英語(US)に切り替えると使える機能があります。日本語版にはまだ降りてきていない機能で、あらかわ自身も実演の中で「これちょっと裏技なんですよ」と紹介していました。

「キャンバ課金してる人はぜひ設定を英語USに変えてみてほしい。これちょっと裏技なんですよ」(あらかわ)

英語表示に切り替えたうえで、用紙サイズをA4の210mm×297mmに正しく設定し、そこにChatGPTやGeminiで生成した画像を配置します。

1-3. 一枚絵を「編集できる状態」に変換する機能

配置した画像の文字を直したいとき、生成AIに「ここだけ直して」と頼んでも関係ない部分まで変わってしまいがちです。ここで使うのが、Canvaの英語表示でのみ使える「マジックレイヤー」という機能です。一枚絵として置いた画像の中の文字や図形を認識し、Canva上でテキストや図形として動かせる要素に変換してくれます。

完璧に分解されるわけではなく、実演でもフォントが崩れたり一部の文字が消えたりする箇所があり、手作業での見比べ・修正は必要でした。それでも、AIが作った文字をあとから自分の手で打ち直せるようになるインパクトは大きいと、あらかわは強調します。1件ごとに外注するほどではない小ロットの紙ものなら、この分解精度でも十分実務に持ち込めるという肌感です。

「AIで作ってくれたこの文字が、自分で手で打ち込んで修正できたらめっちゃ楽じゃないですか」(あらかわ)

この機能を使えば、これまで難しかった紙ものの制作も、AIにかなりの部分を任せられるようになってきたとあらかわは語ります。


2. あえて一番下っ端になれ、居心地が悪い場所にいることで成長するTIPS

2-1. 「居心地の悪さ」こそが成長の入り口

しばっちは創業9年目、事務員1名とほぼ2人体制で行政書士事務所を経営しています。得意分野のコミュニティに留まっていれば居心地はいいものの、それだけでは成長が止まってしまう、というのが今回のテーマです。「自分が一番できないんじゃないか」「場違いかもしれない」と冷や汗をかくような場所にあえて顔を出すことで、成長につながるとしばっちは言います。

2-2. 居心地が悪い場所は3種類ある

格上の経営者が集まるコミュニティ

商工会議所や同友会など、自分より経験豊富な経営者が集まる場では、意見交換をするだけでも「自分もあそこまでいかなきゃ」というプレッシャーがかかります。目標にしたい人が見つかることも多く、それ自体がいい刺激になります。

専門外・新しい領域の仕事

しばっちの場合、建設関係の許可が得意分野ですが、そこから産業廃棄物の許可や宅地建物取引業の許可など、近い専門外の案件に手を広げていくことも、居心地の悪さを生む場になります。いつもの考え方が通用しない領域に踏み出すことが、じわじわと実力を広げていきます。

高単価というプレッシャー

金額を上げると、その分お客さんの期待値も上がります。継続して取引してもらうには期待を超える結果を出す必要があり、この「値段を上げた自分」が背負うプレッシャーも、自ら作り出せる居心地の悪さの一つです。

2-3. 居心地の悪さを成長に変える3つの振る舞い

居心地の悪い場所に行くだけでは、精神的にただ削られるだけで終わってしまいます。しばっちが実践しているのは次の3つです。

まず、知ったかぶりを捨てること。格上の相手に自分を大きく見せようとすると、逆に見透かされてしまいます。わからないことは「わからないので教えてください」と素直に聞く姿勢が、むしろ武器になります。

次に、聞くだけの関係に偏らないこと。教えてもらうばかりにならないよう、何かお土産になるものを用意する、どうしても難しければ「一緒にやってもらえませんか」と巻き込んでしまう発想です。

最後に、冷や汗を「成長痛」と捉え直すこと。会議や商談の最中に「自分、今すごく浮いてるかも」と胃が痛くなったときは、頭の中で焦っている自分を実況中継してみる。これはメタ視点、第三者視点を持つということです。

「成長したければ、部屋の中で一番賢い人間になってはいけない。自分の『当たり前』が通用しない場所こそが、最高の自己投資です」(しばっち)

あらかわからは、プレッシャーの中でも特に「自分より稼いでいる、けれど人柄がいい人たち」と一緒にいることが一番いい成長の糧になるという視点も加わりました。相手を「テレビの向こうの特別な人」だと一線を引くと焦りが薄れるため、あえて「自分と同じ人間だけどこれだけ差がある」と捉えることが大切だといいます。

しばっちも収録前日、経営シミュレーション研修「MG」に参加してきたばかりで、「参加者がみんな居心地の悪い人たちばかりで、もっと成長せんといかんなと思いました」と、まさにこのテーマを地で行く体験を話していました。


エピソードの総括

今回の学びとポイント

今回の2テーマに共通するのは、「居心地の良さに留まらず、あえて一歩踏み出す」姿勢です。

押さえておきたいポイント

  • 紙もの制作は、Claudeで発注書を作り、ChatGPTとGeminiに同時に生成させ、Canvaで仕上げるという3段階で実務レベルに近づけられる
  • Canvaの表示を英語(US)に切り替えると、生成画像を編集可能な要素に変換できる裏技的な機能が使える
  • 居心地の悪さは「格上のコミュニティ」「専門外の仕事」「高単価のプレッシャー」の3種類に整理できる
  • 知ったかぶりを捨てる、お土産を用意する、冷や汗を成長痛として実況中継する、この3つで居心地の悪さを成長に変えられる

あらかわ・しばっちからのメッセージ

便利なツールが増えるほど、最後にどこを人間が担うかの判断が大事になります。「楽な方」だけを選び続けると成長は止まる、という点で今回の2テーマは通じるものがありました。

次のステップ

紙もの制作の機会がある人は、Canvaの表示言語を英語(US)に切り替えて「マジックレイヤー」を試してみてください。また、最近意図的に居心地の悪い場所に足を運んだかどうか、一度振り返ってみるのもおすすめです。