MonotipsStation · #279

monotips station vol.279  サポート切れのOSを使い続けることのリスクについて話すTips / 2025年度下半期に入るので、社会的な変化やニュースを見てみるTips

Windows10サポート終了(2025/10/14)を機にOS放置リスクを整理し、2025年度下半期の社会保険・最低賃金等の制度変更をまとめた第279回のAstro下書き。

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Windows10サポート終了と下半期の制度変化|monotips station 第279回

イントロダクション

収録日2025年9月30日、放送日10月1日のmonotips station 第279回。ちょうど2025年度の折り返し地点にあたる回で、あらかわとしばっちがそれぞれ実務にかかわるテーマを持ち寄りました。

しばっちパートは、「サポート切れのOSを使い続けることのリスクについて話すTips」。自身のパソコン故障をきっかけにWindows11へ移行した体験を入り口に、サポート終了が迫るOSを使い続けることで起きる具体的なリスクを整理します。

あらかわパートは、「2025年度下半期に入るので、社会的な変化やニュースを見てみるTips」。10月1日という節目に合わせて、暮らしや働き方にかかわる制度変更をまとめてチェックしていきます。

パソコンの買い替えを迷っている人にも、下半期の変化を仕事に反映させたい経営者にも、今日から使える情報をお届けします。


1. サポート切れのOSを使い続けるリスク

1-1. パソコン復旧をきっかけに気づいた「あと2週間」

前回の放送で紹介した通り、しばっちは直前にパソコンのデータが飛ぶトラブルに見舞われ、工場出荷時の状態まで戻して再設定を行っていました。せっかく初期化するならと、その勢いでWindows11をインストール。もともとWindows10の終盤で購入した端末で、載せているアプリケーションとの互換性を考えると気軽にアップグレードしづらい状況が続いていたといいます。

このタイミングで背中を押したのが、Windows10のサポート終了日が2025年10月14日に迫っているという事実でした。収録時点で残りおよそ2週間。サポートが切れたまま使い続けるリスクを抱えるより、初期化のタイミングでアップグレードしてしまおうというのが、今回のテーマの出発点です。

1-2. 「サポートが切れる」と何が起きるのか

しばっちは、サポート切れのリスクを大きく4つに整理して説明しました。

セキュリティ上のリスク

OSのサポートが切れると、新たに見つかった脆弱性に対する修正プログラム(セキュリティパッチ)が提供されなくなります。ウイルスやマルウェア、ランサムウェアの攻撃手法は日々更新され続けているため、穴を塞ぐ仕組みが止まった状態のOSは、攻撃側から見て狙いやすい標的になっていきます。

「10月後半とかは、Windows10のパソコンはハッカーから狙われるんじゃないかな」(しばっち)

すべての端末が狙われるわけではないものの、万が一被害に遭ったときの影響が大きいことを踏まえると、使い続けるメリットは小さいというのがしばっちの見立てです。

ソフトウェアや周辺機器が非対応になっていく

ブラウザや業務用ソフトは頻繁にバージョンアップを重ねており、サポートが切れたOSは徐々に動作保証の対象から外れていきます。すぐに動かなくなるわけではありませんが、時間の経過とともに正常動作しないケースが増えていく可能性があります。プリンターやスキャナーなどの周辺機器のドライバーも同様で、今使っているものがすぐ壊れることはなくても、故障や買い替えの際に新しい機器のドライバーが用意されていない、という事態が起こり得ます。

契約・法令上のリスク

顧客情報を扱う取引先との契約では、サポート切れのOSを使わないことが条件として明記されているケースがあります。セキュリティホールを突かれて顧客情報が外部に流出する事態を避けるための取り決めで、企業間取引ではすでに一般的になりつつあるといいます。

トラブル発生時のサポートが受けられなくなる

マイクロソフトをはじめ、PCメーカーやソフトウェアベンダーも、サポートが切れたOSを公式サポートの対象外にしていきます。何かトラブルが起きたときに頼れる先がなくなる、という点も見落とされがちなリスクです。

1-3. 「使い続けるしかない」端末との付き合い方

一方で、あらかわが挙げたのは、制御機器と一体になったパソコンのケースです。大型のプリンターなど専用機器を動かすためのドライバーが古いOSにしか対応しておらず、ハードウェアの性能上そもそも新しいOSへ上げられない端末は、社内でも一定数残っているといいます。こうした端末は、ネットサービスへの接続を禁止し、社内サーバーとの通信のみに限定するなど、用途を絞って使い続けるのが現実的な対処です。機械本体をリースで導入している場合は、リースアップのタイミングでパソコンごと入れ替えるのが一般的だといいます。

過去には、Windows95の時代に組まれたシステムを20年近く使い続けた会社の例も紹介されました。ネットワークから完全に切り離し、誰も触らずに障害が発生するまで使い続けるという判断です。極端な例ですが、「使い続けるという選択肢もゼロではない」ことを示すエピソードでもあります。

1-4. 中古PC市場で気をつけたい「Windows11対応」の表記

もうひとつ実務的な注意点として挙がったのが、中古PC市場の状況です。Windows11へアップグレードできるかどうかはCPUの世代に依存し、Core i3系であればおおむね第9世代・第10世代以降でないと要件を満たしません。ところが通販サイトでは、世代を明記せずに「Windows11対応」「Office対応」とだけ表示された整備済み製品が並んでいることがあり、実際には第3〜第6世代のCPUが搭載されているケースもあるといいます。

「AmazonとかでWindows11対応、Office対応って書いてあっても、見てみたら平気で第6世代でしたとか、これで動くわけないやんみたいな」(あらかわ)

価格の安さだけで選ぶと、動作はしてもストレスの多い環境になりかねません。あらかわは、購入時に余裕のある性能のパソコンを選んでおくことで、次のOSアップグレードのタイミングでも慌てずに済むと勧めています。

1-5. 今すぐできるアクション

サポート終了が迫るOSを使い続けるかどうかは、リスクとメリットを天秤にかけて判断するものです。ただしほとんどの場合は、サポート切れまでにアップグレードしておくほうが安全だというのが2人の結論でした。手元の端末がWindows10であれば、まずはアップグレード対象かどうかを確認し、対象外であれば買い替えの検討を今のうちに進めておきたいところです。


2. 2025年度下半期の社会的な変化を見てみる

2-1. 10月1日は「もうひとつの正月」

あらかわが今回テーマに選んだのは、10月1日という節目です。4月始まりの年度に対して、10月1日は多くの制度やビジネス慣行が切り替わる「下半期のスタート」にあたります。学校や官公庁のスケジュール、テレビ番組のクールなど、身近なところでも変化のタイミングが重なるこの時期に合わせて、暮らしや働き方にかかわる制度変更をまとめて確認していきました。

2-2. 暮らし・お金にかかわる変更点

育児・介護と社会保険の変更

番組では、育児介護休業法の改正や、被扶養者の収入要件の見直しが紹介されました。収入要件については、対象年齢を19歳から23歳に限定したうえで、これまでの130万円という基準を150万円に引き上げる方向だといいます。ただしこの年齢層でこの水準まで稼ぐ人は限られるため、恩恵を受けるのはアルバイトを掛け持ちする学生や、その家族の一部にとどまりそうだという見立てでした。

「所得税がちょっと増えるより、社会保険に入る入らないのほうがでっかいですよね」(あらかわ)

最低賃金の引き上げ

10月1日以降、都道府県ごとに順次改定される最低賃金についても触れられました。全国平均が1000円を超える水準になるという話題で、最低賃金に近い水準で人を雇っている事業者にとっては、人件費への影響を意識しておきたいタイミングです。

教育訓練給付金の新設

新しく紹介されたのが、一定期間仕事を離れて教育訓練に専念する場合に、賃金の一定割合を給付する制度です。無給での休暇取得が前提になるため、実際に活用するには会社側の理解や業務の調整が欠かせない、という指摘もありました。リスキリングを後押しする制度として、今後使う場面が増えるかもしれません。

2-3. 働き方・雇用にかかわる変更点

雇用面では、希望者全員を65歳まで雇用することを企業に義務付ける流れや、雇用保険法の改正による給付内容の見直しが話題に上りました。早期に再就職した際の就業手当が廃止される一方、高年齢者向けの給付が縮小される方向も紹介され、社会保険労務士などの専門家に相談する場面が増えそうだという話で締めくくられました。

2-4. ニュースと季節の変わり目

制度の話だけでなく、プロ野球のクライマックスシリーズや日本シリーズ、サッカー日本代表の試合、大阪・関西万博の閉幕、人気ゲームタイトルの発売など、下半期に控えたイベントも一気に紹介されました。あらかわは、気候が過ごしやすくなるこの時期から人の消費行動も活発になっていくとしたうえで、「これからの時期、物販をやっている人たちはむしろ忙しくなる」と話していました。


エピソードの総括

今回の学びとポイント

押さえておきたいポイント

  • サポート切れのOSは、セキュリティ・ソフトウェア対応・契約条件・サポート体制の4方向でリスクが高まる
  • 中古PCを選ぶときは「Windows11対応」の表記だけでなく、CPUの世代まで確認する
  • 10月1日は下半期のスタートであり、社会保険の収入要件や最低賃金、教育訓練給付金など複数の制度が同時に切り替わる
  • 制度の詳細は年齢や条件で対象範囲が限られることが多く、自分や自社に関係があるかどうかの確認が欠かせない

あらかわ・しばっちからのメッセージ

パソコンのOSも社会の制度も、変わるタイミングをあらかじめ知っておけば、慌てずに対応できます。今回の2つのテーマに共通するのは、「変化そのものを止めることはできないが、備える時間は作れる」という姿勢でした。

次のステップ

手元のパソコンがWindows10のままであれば、サポート終了日までにアップグレードの可否を確認しておきましょう。あわせて、10月から変わる制度のうち、自分や自社の働き方に関係するものがないか、社会保険労務士や税理士に確認しておくのもおすすめです。


monotips stationについて

monotips stationは、ビジネスの小ワザを紹介するWEBマガジン「monotips」から生まれたPodcastです。編集長のあらかわと副編集長のしばっちが、毎週ビジネスに役立つTIPSを紹介しています。

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