MonotipsStation · #285

monotips station vol.285  風呂場からお湯が出なくなった時にとる行動についてのTips / Affinity完全無料化がもたらすクリエイティブツール業界の地殻変動 のTIPS

Adobe解約ラッシュの震源、Affinity完全無料化を徹底解説。給湯器が壊れた夜にどう動くか、しばっちの実践チェックリストも紹介するmonotips station第285回。

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Affinity完全無料化の衝撃と給湯器トラブル対応術|monotips station 第285回

イントロダクション

収録日2025年11月11日、放送予定日11月12日のmonotips station 第285回。今回もあらかわとしばっちの実務ネタ2本立てです。

あらかわパートは、「Affinity完全無料化がもたらすクリエイティブツール業界の地殻変動」。Adobeの問い合わせ窓口が混雑しSNSで話題になった背景を入り口に、無料化したデザインツール「Affinity」の実力とAdobeとの違いを掘り下げます。

しばっちパートは、「風呂場からお湯が出なくなった時にとる行動」。自宅の給湯器が突然故障した実体験をもとに、原因の切り分け方と、賃貸だからこそ助かった対応スピードを共有しました。

デザインツールを選ぶ人にも、家のトラブルに慌てたくない人にも、今日から使える視点をお届けします。


1. Affinity完全無料化が突きつけるクリエイティブツール業界の地殻変動

1-1. Adobe解約ラッシュの噂の震源はAffinityだった

Adobe公式アカウントが「問い合わせ窓口が混雑しているため対応に時間がかかる」とSNSで発信し、それをきっかけに解約ラッシュではないかとSNSで話題になっていた、とあらかわは切り出します。おそらくこの引き金になったのが、10月30日に起きたAffinityの完全無料化だとあらかわは見ています。

AffinityはAdobeの競合ツールで、CanvaがAffinityを買収してから約1年半かけて段階的に無料化を進めてきました。Web上でチラシなどを手軽に作れるCanvaが、印刷・デザインの専門領域まで踏み込んできた形です。

1-2. Canvaで足りない「本気のデザイン」を埋める存在

Canvaは誰でも直感的に使える一方、拡大してもギザギザにならない「ベクターデータ」のような細かい処理は苦手だと、あらかわは説明します。Affinityは、Illustrator・Photoshop・InDesignに相当する機能をほぼ移植したうえで1本のアプリに統合し、タブを切り替えるだけで扱えるようになっています。動作も軽いのが特徴です。

あらかわ自身がAffinityをインストールして触った感触では、AI(Adobe Illustrator)形式のデータもきちんと開け、ベクターデータも維持されていたといいます。一方で、Adobeのファイルをそのまま持ち込むとエラーになることもあり、完全な互換ソフトとまでは言えない印象だったそうです。

価格差も無視できません。Adobe Creative Cloudは2025年8月に値上げされ、あらかわの説明では月9000円、年間では10万円を超える水準になっています。対してAffinityは無料で使え、全機能を開放するCanvaのプロプランでも年間1万5000円前後です。

「年間10万円を超えるサブスクは、ちょっと強気に行き過ぎて世の中と乖離してるんじゃないか」(あらかわ)

1-3. 「安さ」だけでは測れない移行のハードル

とはいえ、無料だからといって誰もが今すぐ乗り換えられるわけではありません。出版印刷の現場は日本語の組版処理がまだ発展途上で、あらかわもAffinityのフォントの挙動には不安が残ると話していました。すでにAdobeで長年の資産(過去に作った膨大なファイル)を抱えているユーザーほど、移行のハードルは高くなります。

加えて、学習コスト、クライアントとのファイル互換性、そしてCanva自体の持続可能性への懸念も論点に挙がりました。今は無料でも、Canvaの経営状況によっては将来的に有料化される可能性はゼロではない、という視点です。

一方、IT業界のようにデザインが本業ではない人たちにとっては、日常的な作業の8割方はAffinityで十分まかなえるだろう、というのがあらかわの見立てです。

「キャンバはデザインの民主化、誰もがデザインできる世界を目指している。アドビはプロフェッショナルの生産性最大化、最高峰のツールを提供する」(あらかわ)

1-4. これからのツール選びの目安

Canvaで簡単な作業をこなし、物足りなくなったらAffinity、プロの現場に踏み込むならAdobe、という段階的な使い分けが現実的だとあらかわは語ります。特に、これから新規にデザインを始める人ほどAffinityの恩恵は大きく、逆に既存資産を多く抱える人は、しばらくは併用しながら様子を見る選択肢もありそうです。


2. 給湯器が壊れた夜にどう動くか、しばっちの実践チェックリスト

2-1. 「お湯だけ出ない」ときの切り分け思考

しばっちの自宅で、お風呂のお湯が出たり出なかったりする不調が発生しました。まず行ったのは、生成AIと相談しながら「家全体でお湯が出ないかどうか」を確認することです。キッチンや洗面所も同じように出ないのか、それともお風呂だけの問題なのかを切り分けることが、原因特定の第一歩になります。

2-2. 慌てず順番に確認する5つのチェックポイント

しばっちが実際にたどったのは、次の順番でした。

  1. 家全体でお湯が出ないか(お風呂だけか、キッチン・洗面所も含めてか)
  2. 給湯器の電源が入っているか
  3. ガスの供給状況(ガスコンロが点火するか、ガスメーターの「ガス止めランプ」が点滅していないか)
  4. 水自体はきちんと出るか
  5. 給湯器のエラー表示・異常表示の有無

しばっちの家では水は問題なく出ていたため、原因は給湯器側に絞られていきました。エラー表示の確認では、通常とは違う表示が出ていることまではわかったものの、それが具体的に何のエラーかまでは判別できませんでした。ここで初めて物件の管理会社に連絡し、給湯器そのものが故障していることが判明します。入居時からあった機種で、すでに15〜16年ほど使われていたものでした。

2-3. 賃貸だからこそ助かった対応スピードと応急処置

賃貸物件だったため、管理会社に連絡した結果、給湯器は翌週には交換してもらえることになりました。持ち家であれば数十万円単位の出費になりかねない案件だけに、賃貸ならではの心強さだとあらかわも同意しています。

交換までの約1週間は、お湯そのものが蛇口やシャワーから出ない状態です。ただし、浴槽に水を張ってガスコンロで温める「お湯だき」自体は可能なため、湯船に浸かることはできます。悩ましいのは、浴槽のお湯を落として帰宅が遅くなる飲み会の日で、しばっちにはその週に3回の予定がありました。シャワーが使えないなかでどう入浴するかという現実的な問題です。

「早めに切り上げて銭湯によって帰る、でいいじゃないですか」(あらかわ)

家の近所で遅めまで開いている銭湯を探し、時間に合わせて立ち寄ってから帰るという案は、家族に気を遣わせずに済む現実的な落としどころとして挙がりました。

2-4. AIを使った「その場しのぎ」のヒント

収録冒頭の近況トークで、あらかわは沖縄旅行先のホテルでIHコンロの使い方がわからず、Geminiアプリのカメラ機能に写真を見せて使い方を教えてもらったエピソードを紹介していました。

「ジェミニのアプリでカメラを起動して撮って、使い方教えてって言ったら教えてくれました」(あらかわ)

この話を聞いたしばっちは、給湯器の異常表示もカメラで撮ってAIに聞けば、管理会社に連絡する前の一次診断として使えたかもしれないと振り返っていました。とはいえ賃貸の場合、最終的には管理会社への連絡が最も確実で早い解決策になる、という結論でこの回は締めくくられています。


エピソードの総括

今回の学びとポイント

押さえておきたいポイント

  • Affinityの完全無料化は、Canvaの「デザインの民主化」路線がAdobeの牙城に食い込み始めた象徴的な出来事
  • 価格差は大きいが、出版印刷など日本語組版が絡む専門領域ではまだAdobeに分があり、ツールは「本業かどうか」で選び分ける発想が現実的
  • 給湯器トラブルは「家全体→電源→ガス→水→エラー表示」の順で切り分けると、原因の見当をつけやすい
  • 賃貸なら管理会社への連絡が最速の解決策。交換待ちの間もガスコンロでの「お湯だき」で入浴自体は継続できる

あらかわ・しばっちからのメッセージ

道具やインフラは、壊れたり値上がりしたりして初めてありがたみに気づくものです。デザインツールも給湯器も、普段から「もし使えなくなったらどう動くか」を知っておくことが、いざという時の落ち着いた対応につながります。

次のステップ

Canvaだけでデザイン作業をしている人は、一度Affinityを試して自分の作業がどこまでカバーできるか確認してみてください。また、自宅の給湯器やガス設備の電源・メーターの場所を、トラブルが起きる前に一度チェックしておくと安心です。


monotips stationについて

monotips stationは、ビジネスの小技を紹介するWEBマガジン「monotips」から生まれたPodcastです。編集長のあらかわと副編集長のしばっちが、毎週ビジネスに役立つTIPSを紹介しています。

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