MonotipsStation · #277

SNSの使い分けと、雇用関係にない人との協業|monotips station 第277回

SNSの使い分けに悩む個人事業主への実例と、AI×Canvaでの投稿量産術。雇用関係のない相手と信用を積み上げながら事業を進めるコツをmonotips station第277回から紹介。

あらかわX
しばっちXInstagram

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SNSの使い分けと、雇用関係にない人との協業|monotips station 第277回

イントロダクション

2025年9月17日配信のmonotips station 第277回は、SNSの使い分けと、雇用関係にない人とビジネスを進める話です。

しばっちは、行政書士事務所のX、Facebook、Instagram、Googleビジネスプロフィールを、誰に何を届けるかで分けられないかと持ち出しました。あらかわは、アカウントが増えたあとの混乱と、スライド投稿の作り方を返しています。

後半はあらかわのテーマです。勢いで始める共同事業、ゆるく名前が並ぶ会合、同規模の相手とのコラボ、経営者の会を並べ、誰が責任を持つかを話しました。前半に出たマーダーミステリーと格闘ゲームのオフ会も、締めでは同じ線に戻ります。慣れた輪の外で、どこまで話しかけるか、です。


1. SNSの使い分けは、相手ごとに役割を置く

1-1. 事務所では、4つの出口を仮に分けた

しばっちが一旦の案として置いたのは、媒体ごとの相手です。Xは、同業者とつながり、情報を集める場所です。職業に関する投稿に絞り、先月ごろから1日1件ほど投稿している、としばっちは話しました。あらかわも、職業に関する内容が中心だと見ていました。目指すのは同業者や周囲の事業者からの注目です。

Facebookは7年ほど続けていて、投稿は年に1、2回。名刺交換をして親しくなった人に、仕事や近況、プライベートを伝える場にします。Instagramは事務所の告知用で、本人の言葉では「完全に広告」です。事務所の活動を、週1回、難しければ月1回でもよいので投稿していく考えです。

Googleビジネスプロフィールは、もらった口コミに返事をするところです。投稿できることは知っていても、「こういうことをしました」という更新は、まだネタを探している段階でした。冒頭では、これをSNSと呼べるかどうかも話題になっています。投稿があり、口コミと返信があるなら近い、というところまで話していました。残したい相手によって、中身と回数を変える、という整理です。

1-2. 必要な人に届けば、フォロワーは伸びなくていい

Instagramは、行政書士事務所として開設したばかりです。作りたいのは、建設業許可の要件を5枚ほどのスライドにした投稿です。お知らせであり、ノウハウでもある。図や写真も入れたい一方、まともに作ると重い、としばっちは見ていました。うまくいっていそうな型を真似しながら始めたい、という段階です。

あらかわはその場で「行政書士」と検索し、文字を中心にしたスライドが流れる投稿を開きました。建設業許可を探している人向け、という見た目です。しばっちはそれを見ながら、「これがやりたい」と型を確認しています。あらかわの見る範囲では、同じ型は美容師や、お金を貯める話の投稿にも多い。作り込みを足すと大変なので、文字と絵が並ぶこの水準で十分ではないか、という返しでした。

伸びることには、最初から賭けていません。あらかわは、この型のアカウントが伸びるイメージを持てないと話しました。しばっちは、フォロワー数を大きく伸ばすより、必要な人に届けばよいと考えています。毎日作るのは難しく、週1回でもよい、という話になりました。想定していたのは、文字を中心に絵や写真も加えたスライド投稿です。

手順としてあらかわが挙げたのは、AIとCanvaです。やり方自体はYouTubeで探せば出てくる、という紹介でした。Canva側には最初のテンプレートだけを作り、文章はAIに書かせてCSVにする。そのCSVを流し込むと、5ページがまとめて出てくるので、あとは整える。しばっちは、そこにAIを使いたいと話しています。この回は、その手順で投稿を作り終えた実演ではありません。これから使う候補として、手順が並んだ回です。

狙いも、深い解説をInstagramで完結させることではありません。業者向けに浅い層の話を出しておき、実際に許可が必要になったときに問い合わせたくなる入口にする。細かい話と、どういう人間かはその先のホームページで見てもらう。しばっちは、ランディングページとまでは言わない、最低限「この人は信用できそうだ」と思ってもらう面にしたい、と話していました。

1-3. アカウントを分けると、個人の顔が余る

あらかわは、どこで何を話せばよいかが自分でも分からなくなっている、と返しました。ストリートファイターと手帳の話を一つのアカウントに載せていた運用はやめて、配信の時点では6つか7つを動かしていると言います。ゲーム用はゲーム専用です。その情報だけを見ていると、近い関心の人が流れてきて、運用が楽になる、という理由です。

一番困るのは、個人のアカウントでした。適当なつぶやきの置き場のまま、「個人とは、何をする人なのか」が決まらない。オリックスファンなのだから、そのデータを出せばよいのでは、という案も出ています。それでありなのかもしれない、と話は揺れたままです。

人には複数の関心がある一方で、SNSでは「この人」と分かる形にまとめる必要がある。その難しさも話題になりました。

個人のInstagramは、止めていたものを再開したところです。コンパクトデジタルカメラを買って、最近撮った写真を面白がって上げている。写真が主なので、本文は何でもよい。そこで本文とハッシュタグを、Geminiのジェムに残した自分用のテイストへ任せています。投稿の前に写真を渡し、「これは大阪です」と添えると、その調子の文章が出てくる、という使い方です。

事務所のアカウントは役割で割り、個人のアカウントは一つの肩書に閉じない。前半は、その両方を同時に置く話になりました。


2. 雇用関係の外で、ビジネスを前に進める

2-1. 同列のまま始めると、責任者が消える

あらかわの切り口は、大学の連れと飲んで「俺ら最強やんけ、これで会社をしよう」となるノリです。進む方向が本気になるほど、喧嘩したくなる。リーダーをきちんと決められればまだよく、同列のままやろうとすると失敗する気がする、という見立てです。

残る問いは、いつも同じでした。責任者は誰か。最後に尻ぬぐいをする人がいないと回らない。トップがやりたいことを、周囲が実現させようと思えるなら強くなる。そのためには人望が要る。下の側は文句を言ってよい。そのうえで、最終的にはトップに合わせる。そういう形の方がよい、という話です。

雇用で上下が最初から決まっていない相手と組むとき、この回が先に置いたのは、誰の仕事として最後まで持つか、でした。

2-2. まめさは信用になる。隣に、搾取がある

商工会議所のように、雇用ではないのに名前が並ぶ場はいくつもあります。どのくらい力を入れるか。あらかわが返していたのは、まめな人は損をしない、ということでした。それを損と感じる人は、やらなくてよい。古い言い方をすれば、信用が積み上がっている。そうした場を一生懸命にする人は、本業もしっかりしているように見える。何かあれば頼みたい、という見られ方です。

同時に、信用の積み上げと労働の搾取は紙一重だ、とあらかわは分けました。選ぶのは、仕事を受ける側です。この人たちのためなら動こうと思えるか。どこにでもいい顔をすると、自分の時間がなくなります。何のためにその活動をするのかが、先に要るという話です。

まめに動くことと、頼まれた仕事を全部受けることは、この回では分けて話されていました。

2-3. プロジェクトを自分ごととして担う

会話では、プロジェクトを自分ごととして捉え、「自分のプロジェクトでもある」と一緒に言ってくれる人がいると心強い、という考えが「手柄効果」として紹介されました。普段の負担が少なく見えても、必要なときに一緒に手を動かす。反対に、途中から「これは誰々さんの仕事だから」と距離を置かれると、進めにくさを感じる、という話でした。

言い方が、手柄の横取りに聞こえることは本人も分かっています。それでも、我がこととして言ってくれる人とやる方が気持ちがよい、という話です。

うまくいったときに仲間への感謝を伝えることは大切です。一方で、感謝を伝えるだけでは、本人が一緒に取り組んだことが見えにくくなる場合もあります。自分もプロジェクトに関わり、頑張ったと伝える方がうれしい、という考えが出ました。ただし、人によるという補足もありました。

雇用の外で仕事を進めるときには、誰か一人の仕事として切り離すのではなく、自分ごととして引き受ける姿勢が大切だという話になりました。

2-4. ユーザーと同規模の相手を、作り手の側に置く

ものを作る側の話では、お客さんを対等な相手にして、会話しながら作る、という進め方が出ました。一人で閉じて、一人よがりにしないためです。例として、ユーザーの集まりで新商品を先に見てもらうことや、試作段階で色をXに投稿し、アンケートで決める方法が紹介されました。

行政書士事務所の例では、建設業者に必要なサービスを尋ねたり、外国人を雇用したい人に最近需要のある職種を尋ねたりしていました。出会う場所は経営者の会で、BtoBだと本音が出やすい、という感触でした。

出すものがコラボばかり、という話もあらかわから出ています。同じくらいの規模で事業をしている人と、専用カバーを一緒に作る。売上の分け方は都度決める。契約書をきちんと巻いておかないと恐ろしい、という感覚と、友達同士で金額が大きくなければなあなあで進めている、という感覚が、会話の中ではそのまま並びました。

行政書士と税理士が一緒にセミナーをする、という士業同士のイメージも出ています。お客さんの顧問税理士が顔見知りだと、やり取りがしやすい。使っている士業の人が仲のよい相手だと動きやすい、という話です。一方で、それをどこまでコラボと呼ぶか、セミナー共催の優先順位は高くない、どこかでやったことがある程度、という反応もありました。

あらかわが効果として挙げたのは、集客が足し算になることです。それぞれのお客さんが来る。お互いのSNSを補い合うので、発信の密度が上がる。知り合いの内側で閉じるより、Xで知り合って、お客さんが重ならない相手とオンラインの場をやる。重なりが少ないぶん、届く範囲は足されやすい。しばっちにも、そういう相手が増えたらよい、という提案でした。

2-5. しんどいときは、悩みと数字を少人数で出す

雇用の外の関係が続かなくなったとき、最後は経営者の会で吐き出し、もう一度経営を学び直すことになるのでは、という流れもありました。あらかわがその会に見ている意味は、同じくらいの水準で、違う業種の仕事をしている中小企業の社長と、経営の悩みを話し、数字を見せ合えることにあります。

会の名前はどこでもよい、少人数で二次会まで行けばその話になる、商工会議所でも青年部でもよい、という話になりました。しんどくなったら、また行こう、という温度です。

対比として出たのが、従業員です。自分の仕事に生活をかけてくれている人がいると、動機の持ち方が変わる、とあらかわは最近感じています。目の前の仕事を守ろうとしてくれる。適当な人もいるし、入れる時点では分からない。モンスター従業員、という言葉も出ました。それでも、一生懸命にやっているのを見ると、そこに任せよう、裏切らないようにしよう、と思う。雇用があるからこその話として、雇用がない協業の隣に置かれていました。

会でどこまで話すかについては、顔を合わせるだけでは上辺で終わる、という指摘があります。うまくいっているときなら、それでもよいかもしれない。しんどいときは、「こんなことに困っている。どうしたらいいか」まで出せるとよい、という話になりました。


3. オフ会では、心地いい主催側をいったん出る

3-1. 初対面の4時間と、入れない対戦の輪

本編の前には、しばっちがマーダーミステリーに参加した話がありました。殺人事件の犯人を探すボードゲームで、登場人物によって勝ち方が少し違います。中身を知ると、同じ卓では使い回しにくいタイプのゲームです。このときは、初対面の人も含めて4時間やっていました。作者が物語を作り続ける必要があること、カードの大きさなど箱の形式は揃え、中身の物語に力を入れていることにも話が及びました。

AIで叩き台を作り、仕上げは人間がやる、という量産がありそうだ、という想像も出ています。短いと結末が唐突で、長めの方が納得できる、という感触です。あらかわは一度やってみたい一方、誰とどう関わるかが難しいと話し、話題はオフ対戦会へ移りました。

あらかわが初めて行ったのは、ストリートファイターのオフ対戦会です。告知はXで見て、神戸の、NTTの大きなビルの1階にあるeスポーツの施設へ行きました。その回は13時から18時で、参加は2000円。その時間はそこで遊べる、という説明でした。若い人と、自分たちと同じ世代が中心で、年上の人もいた、と言います。

ゲームセンターなら、その場で対戦を申し込む文化がある。施設のイベントには、もともと比較的仲のよい人の輪があり、外からは入りにくい。あらかわは、自分でオフ会を主催する側だからこそ気を使い、人見知りが出たと言います。同じくらいの強さの人は固まって話し、中途半端な位置だと話しにくい。上位だけが集まる場ではなく、案内には学生の投稿もあり、層は広い、という話でした。

3-2. 10年主催していても、他人の場では新人になる

配信の終わりに、あらかわはこのオフ会へ戻りました。もう少し話せばよかった。デジタルのゲームは、どこまで馴れ馴れしくしてよいかが難しい。言葉を交わせていたら、「Xをフォローしていいですか」と聞けたかもしれない、という振り返りです。

手帳のオフ会を10年主催していても、自分が心地よい場の主催側に偏りがちになる。40代半ばになり、他人のオフ会に参加して初対面の輪に入ると、その緊張を思い出せる。知り合いと一緒だとその人と話して楽をしてしまうため、関係のない場へ一人で申し込む方法もよいのでは、という話になりました。

SNSも、経営者の会も、オフ会も、マーダーミステリーも、最後はコミュニケーションの話に戻った、と締めくくられました。そこで、「凡人こそコミュニケーションが大事」という話になりました。


エピソードの総括

今回の話の着地点

押さえておきたいポイント

  • Xは同業者と情報、Facebookは名刺交換した人への近況、Instagramは事務所の広告、Googleビジネスプロフィールは口コミへの返信、としばっちが仮に分けた
  • 建設業許可のスライドは、フォロワーが増えなくても必要な人に届けばよい。週1回でもよい、という話になった
  • スライドの作り方として、AIで文章を作り、CanvaのテンプレートへCSVで流し込む手順が紹介された
  • 同列の共同事業は、責任者が曖昧になりやすい。まめな活動は信用になる一方、誰のために動くかは受ける側が選ぶ
  • 「おかげで」だけだと人ごとになり、「自分のプロジェクトでもある」と引き受ける言葉が欲しい、というやりとりがあった
  • 手帳のオフ会を長く主催していると、他人の輪での距離を忘れやすい。関係のない場へ一人で行く、という話になった

第277回の終わりは、媒体を分ける話も、雇用の外の協業も、卓や対戦の輪も、凡人こそコミュニケーションが大事だ、という一点に戻った、という話になりました。


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